fromte’s diary

つらつらと日常を。思ったことを。感じたことを。素直に綴る場所。

10代【家族】

小学生のときに親が離婚した。


お母さんが泣いていた。


お父さんの悪口をいっぱい聞いた。


あたしっていらないのかなって思った。


親を否定されたら、親を親に否定されたら、親にあたしを否定されているようだった。


そんな嫌いな人との子どもならあたしなんていらないんだと思った。


死にたいとかじゃなくて、消えたかった。あたしなんてなかったことにしたかった。


でも、つらくて。でも、お母さんはもっとつらい。妹はあたしより小さい。誰にも頼れなかった。


親戚の人はおねえちゃんはお母さん助けてあげてねって。助けなきゃ。あたしは泣いてちゃいけないって思った。押し入れて息をころして泣いていた。


夜に、ふとんのなかで息をころしてないていた。でも、鏡の前で笑顔をつくって大丈夫だよってあたしに言い聞かせた。ほら笑えるよって。


笑顔のちからってすごいなっておもったけど、その頃から少しずつあたしのなかになにか黒い粉が降り積もっていった。


楽しい。楽しくない。


楽しいはず!!!


楽しくない。



なにをやっているのかわからなくなっていた。


でも泣いてはいけないって言い聞かせていた。


必死で自分の感情を忘れようとした。


もう、高校生になる頃には、涙さえ出なくなっていた。



高校一年生のときに付き合っていた人にすべてを受けてもらえてうれしかった。
あたしにはお父さんがほしかった。大丈夫だよって受け止めて泣いても抱きしめてくれる存在がほしかった。もっと、両親にあまえたかった。それをおぎなってくれたのがそのとき付き合っていた人だった。

さびしくなったら抱きしめてくれて、悩んだら話を聞いてくれて、そんな存在だった。
でも、弱いあたしは、その人を支えてあげることはできなかった。その人のせいにしてすべてせめてわかれもまともに言わずに拒絶した。あたしはひどいことしたんだな。今気づいた。


大学に入って、あたしは学校にだんだん行けなくなった。

なんでできないの。
なんでこんなことができないの。
さぼっているの?なんで?


わけがわからなかった。


学校にもろくに行けなくなった。
起き上がれなくなった。
食事もとれなくなった。

お風呂にもはいれなくなった。
朝顔をあらうこともできなくなった。


なんでこんな普通のことができないんだろう。
あたしって、ほんとうにダメなんだねって。

病気だった。

二年生からは学校を休学した。

病院に行き始めてから、家族が助けてくれた。
やっと、今まで8年。9年。溜め込んできたことをすべてきいてもらった。
最初は、責めてるの?って言われて言われなくなったときもあったけど、少しずつだけど、距離が縮まって、こんな20歳にもうすぐなるけど、今更だけど甘えることができている。

8年も経つのにまだ聴いてもらえなくてあたしは苦しい思いをいつまですればいいのって思っていたけど、やっと、息ができたようだった。

家族っていいねって。おうちに帰りたいって思えるようになったことが一番よかった。




内容が最初から最後まで暗くなってしまった…。