fromte’s diary

つらつらと日常を。思ったことを。感じたことを。素直に綴る場所。

小さなお手手と駅の本屋さん

 

 

 

【ちいさなお手手】

 

飛行機にはじめて一人で乗った。

3列シートが、左右に2つ。

私は通路側の席。

 

 

通路を挟んだ向こうの窓側の席の、

前の座席から小さなお手手が伸びてきたよ。

 

何を取ろうとしているのか、

窓側のお姉さんは、前を見てにっこりしてる。

 

はじめての一人で乗る飛行機の時間。

 

 

 

 

【駅の本屋さん】

 

飛行場から、地下鉄に乗ってホテルの近くの駅へ向かう。

久しぶりの人混みに、少しのめまいとわくわく、そして、飛行機で空を飛んできたという酔いしれたような気持ちが残る中、駅の中の本屋さんに吸い込まれた。

 

 

「中古本300円」

 

に惹かれて、帰りの荷物の重さを少し心配したが、

まぁなんとかなるだろう

という気持ちで、本を探してゆく。明日の2時間半のバス移動の時に読めたらいいと思った。

 

 

元々読書をするのは好きではなく、小学生の頃の読書感想文は2年間同じ本で書いたくらい本を読まない子どもだった。

一時期、その反動かのように20代の前半でエッセイ集や自己啓発本、ノンフィクションものを読み漁った時期もあった。

 

最近はめっきり読書なんてしなくなっていたが、飛行機で暇つぶしにと久しぶりに「これからはあるくのだ」を読んでいた。

 

300円の中古本は綺麗なものが沢山並んでいた。普段、読書をしない私は、作者をみてもさっぱり分からない。

 

読書にハマった頃も、ジャケ買いか、なんとなく本屋のポップに惹かれて手に取り、裏のあらすじをざっと見て、目次、ペラペラとめくって、読みたいと思ったら買うような選び方。

 

 

今回は、どれにしようかと、本屋さんでしゃがみこんで下の段まで見て探した。(本屋さんや図書館にいると何故かお腹が痛くなるので私には時間が無い。)

 

 

綺麗な中古本の中に、表のカバーが擦れた本を見つけた。手に取って、恋愛もののようだった。

もう1冊、さっき手に取った1冊目の本の近くに、読み込んでありそうな古びた中古本を発見して思わず手に取った。エッセイ集のような細かく区切られている構成のようだった。

 

 

2冊買うのは躊躇われたが、2時間半の移動を2回するならいいだろうという気持ちと、自分へのお土産として買うことを決めた。

 

 

 

旅行の中で、久しぶりに読書をする時間を持つのもいいのだろう。

 

 

 

 

 

また、荷物が重くなった。