泣けるようになった話

やりたいことが分からなかった時間を

今までの人生は過ごしてきた。

周りの意見に従い

それを自分で敢えて選択し、

それが私の道だと思ってた。

上手くいかなくなった時

どうしたらわからなくなって、

その選択を委ねてきた人に打ち明けたけど

上手くいかなかった。

悲しくても、相手が泣いていたら

泣けないの。

周りが苦しそうだったら

泣けないの。

私は、泣けない人だった。

ある時ね、

人の前で、泣けない私が泣いてしまったことがあった。

そしたら、

｢泣くことを我慢しなくていいんだよ。｣

って。

声を殺して、

泣くのを止めようとして

そんな姿だったから、

そういう言葉が出たって、随分あとに教えてもらった。

声を殺していることも

泣けなくなっていたことも

止めようとしていたことも

全然知らなかった。

泣けることって大切。

あとね。

つらいって気持ちを感じられるのも大切。

つらいって気持ちを閉じ込めておくと

身体によくないよ。たぶんね。

つらいのか分からなくなっちゃって

殴られても、

罵倒されても

誘拐されても

虐待にあっても

ヘラヘラしちゃうから、

つらいって思うことも

泣くことも

大切な自分の一部だよ。

過去の私に、必死で伝えたい。

あなたが、そのままのあなたでも、

好きでいてくれる人はたくさんいるよ。

それが、家族でなくても

世界には、あなたが幸せになることを祈ってくれる人がたくさんいるよ。

怖がらなくても大丈夫。

求めるのは苦しいから、

あなたを大切にしてくれる人と一緒にいる人生を送ったらいい。

誰がなんと言おうと、それでいい。

どこにいても、会えなくても、

いま、

この世界で、

あなたが幸せな人生を送って欲しいと思っいる人は、きっといるから。

自分の人生を、自分らしく生きていい。

あったかい気持ちと、切ない気持ちと、

なんかごちゃまぜで泣けてきちゃった。

これも、大切な私の一部。