fromte’s diary

つらつらと日常を。思ったことを。感じたことを。素直に綴る場所。

寂しいのは、大好きだから

 

 

バックパッカー旅を決意して、帰りの飛行機を取らず、宿も予定もほぼ決めずに、出発しました。

荷物は最低限のものたちです。

 

この旅の目的は、いろんなものがありました。

 

・会える時に会いたい人に会いたい

バックパッカー旅をしたい夢を叶えたい

佐世保の海を見たい

・ムーンフェイスでも今の自分を好きでいたい

・人と話したい、関わりたい

・大好きな旅行をしたい

・ムーンフェイスでも、ネフローゼでも、夢は叶えられるということを発信したい

 

こんな感じでした。

 

佐世保にたどり着ければ万々歳」

と思っていたので、3日目で叶って、かなり胸いっぱいでした。会いたい人には会えました。

 

その後も、いろんな出会いがあり、いろんな人の人生と交わりました。

出島から駅まで歩いていたら、私の好きな雰囲気のビルを発見しました。「今月で閉店のため70%引き」と、独特の雰囲気で書かれた貼り紙に惹かれて、細い通路を抜け、小さなお店には入ったら、可愛らしいおばあちゃんが座っていました。

 

ここは何屋さんですか?雑貨屋さんですか?

 

と尋ねると

「そうね、雑貨屋さん。なんでも屋さんよ。私はお留守番役なの。」と、可愛らしい声でしゃべるちいさなおばあちゃんでした。

 

うさぎ(兎年なの)の可愛い飾り物の値段を、尋ねたら、「これ、ぜんぶで2万円くらいだったかな。でも、1人だけだと可愛そうだから、全部でそのくらいなの。」と話し、十二支になっていることを教えてくれました。

 

何か買っていこうと思い、紫陽花のブローチを見つけました。3300円の値札。

「これいくらだったかしら」

「70%ひいたらいくらかしら」

と、話すので、値札を教えて、計算しましょうか?と話しているあいだに、「250円くらいかな?」と、話すので990円ですよと。

1000円を渡したら、「はい、おまけね。」と100円を渡してくれるおばあちゃん。

 

どこから来たのか、1人なのか、仕事のことや、住んでいるところのことや、長崎の佐世保に行った話を聞いてくれて、「佐世保も随分と変わったのよ?ハウステンボスってあるでしょ?」って。

優しい雰囲気に惹かれて、おもわず写真を一緒に撮って欲しいことを伝えたら、「わぁ、嬉しい。」と笑って話してくれました。こんな素直になれたら、素敵だなぁと心から思いました。

一緒に写ってくれて嬉しくて、握手をしたら「わぁ、あったかい手ね。気持ちがいい。柔らかい手で、介護をするにはいい手だね。」と、褒めてくれました。本当に素敵な受け取り方をするおばあちゃんだと、うれしくて泣きそうになりました。

店じまいをしてしまうので、次は会えないかもと思って寂しい気持ちを感じながらお店をあとにしました。

でも、何か、わたしもお返ししたくて、写真やお手紙をを送れるかなと思って、お店に戻ってお店の住所を教えて欲しいことをつたえたら、「私のおうちの住所でいいかしら?」と。

途中でハッとしたように、スマホを取り出し、「LINEやってる?」と。おばあちゃんは、iPhoneでLINEをやってたのです。

LINEの連絡先をお互いあたふた探しながら交換しました。写真を送ったら喜んでくれ、「たまに連絡してもいい?」と、笑って話すのです。

 

【のり】と書かれた、おばあちゃんには、また帰ったら、連絡しようと思います。

 

「次会う時はこの世にいないかもしれないけどね。ふふふ」と笑って話す、ちょっと高い声ののりちゃんは、一瞬で大好きな人になりました。

素敵な繋がりをありがとう。

 

嬉しくて嬉しくて嬉しくて。

私の旅行はいつもこんな感じ。いろんな人と出会い、仲良くなり、あたたかさをもらうの。

その後に向かった教会の中では、涙が、ぽろぽろぽろぽろと。

出島や、教会の隣の博物館ではガイドさんとも一緒に写真を撮りました。みなさん話しかけて、色んなことを教えてくれるのです。

長崎の人たちは、あったかいね。

とってもとっても、あったかい街で、私も、そんなあたたかさを、誰かに届けられる人になりたいと思える体験をたくさんしました。

ありがとう。ありがとう。

 

私が私らしくいられた、素敵な時間に長崎で出会えました。

 

また会いたい人が、たくさんできました。

戻ってくるから。

私、絶対戻ってくるからね。

 

人が大好きで、大好きで、また老健ホスピスで働けたらいいな。

しあわせで、涙が止まらない。

 

みんなのしあわせはなんですか?

今日のしあわせはなにでしたか?